家づくりに対しての想い

建築関係の学校を卒業後、木造注文建築を主とする地場ホームビルダーの住宅営業としてスタート。

展示場にモデルハウスがあり、来店客の接客、アンケート収集、訪問営業に明け暮れる日々。

当時は営業マニュアル等も無く、昔ながらのスタイルで『先輩達の仕事を盗め』そういったアドバイスが

あるだけでした。苦労した1年目。2年目には表彰されることもありましたが、私がお客様と関わるのは

契約してからの仕様打合せまでで、最後の引渡しの時にお会いするという状況に何か満足感を得ることが

出来ませんでした。というのも住宅業界というのは大抵、設計と施工は自社で完結。

実施設計と建築確認申請は下請けの建築士が、現場が始まると現場監督が現場管理を行っています

ので、営業マンは契約を取ることが一番の仕事になります。

何度か、営業段階での仕様打合せした内容が、お客様に気付かれずに現場監督の意向で変更になること

がありました。設計での不具合も同様で”会社都合の家づくり”になっていました。

当たり前のようで実はそうなっていない。家を創る側が自社の都合のいいように建築している。

『一生に一度の家づくりを私に任せて下さい。』と契約段階でお願いして決定して頂いたのに

『家づくりを最後までサポートしたいのに出来ない』

『会社都合で変更するっておかしいんじゃないの?』

理想と現実のギャップにジレンマを感じていました。

住宅業界に嫌気が差し、リフォームの分野に挑戦。

99年、住宅設備機器商社の介護リフォーム専門部署へ転職し、お客様の身体状況に応じたリフォーム

提案、施工をしていました。

ただ、常に心残りだったのが『お客様に寄り添った家づくりがしたい』という想い。

2012年、決意を新たにして今のEn-planningを立ち上げました。

建築業界の悪しき慣習を無くし、どうすればお客様の家づくりに安心と満足を提供できるか?

行き着いた答えは『設計と施工の分離』でした。

本来の各専門分野の立ち位置に戻して中立な立場でサポートする。

家づくりとは、設計者がデザインや作品性だけを追求するものでもないし、商品Aや商品Bのように家をお仕

着せするものでもない。

本来、家はそこに暮らす人が自分の生活スタイルにあったもので家族みんなが幸せになれる場所で

なければいけません。

お客様が、建築家・建築会社との橋渡しで役である建築コーディネートサポート大阪を通じて

『自分が想い描いた理想の住まいだ』と心から喜んで頂ける家創りをしたいと思っています。